女性エグゼクティブのキャリア感の変化

2018.07.09



少し前のことですが、部長職以上の女性エグゼクティブへの「キャリアに関する意識調査」に接する機会がありました。時々刻々と変わる時代の流れを反映し、女性の経済界での役割にも変化がみられるのはご存知の通りです。これを受け、女性キャリアに対する考え方についても世代間で差異があることがわかり、興味深いと感じましたのでこちらに記しておきたいと思います。今回は育休法世代(2017年の調査当時48歳以下)のキャリア感に焦点をあてます。

◆キャリアで直面した困難は、「仕事の量の多さ」と「同性からの妬み」
・男性だけでネットワーキングが行われ、女性は重要な情報を入手できなかった。
・仕事の量が多い、体調を崩した。
・仕事の手法としてゴルフ、接待、喫煙が重視されていた。

キャリア形成の上で大変だったことは、という質問に対し、「女性上司から妬まれ、いやがらせを受けた事がある」という方が増えています。少し上の世代では、男性の同僚や上司から妬まれ、いやがらせを受けた事を挙げる方が多い事と対照的です。女性が男性と変わらず働くようになってきた結果、男女だけでなく女性どうしの競争も増えている事を反映した結果でしょう。

◆困難の乗り越え方は、「気分転換」と「業務効率化」
また、その困難をどうやって乗り越えたのかという質問に対しては、
・気持ちの持ちようを変えた。
・困難な場面から逃げず、ひたすら働き成果を積んだ。
・仕事の仕方を効率的に変えた。
と答えた方が多く、強く凛とした姿が浮かんできます。また、これは自身の経験からも言えることですが、一人で頑張るだけでなく職場に理解者、アドバイスをくれる人をつくることはとても大事です。私も過去、理解ある人の存在に救われた経験が多々あります。日本はまだまだ男社会。理解者が男性だという事も多いのですが、今後は女性の理解者も増えていくであろうと期待しています。

◆キャリア形成上で役にたったのは、「専門性」と「コミュニケーション力」
・コミュニケーション力
・実績
・専門的な職務経験

より上の世代では、キャリア形成上で役にたったスキルに「敵をつくらない人柄」をあげる方が多いのですが、近年では特定のスキルを挙げる方が増えていることから、より実力が問われるようになってきた事が見てとれます。

◆キャリアの最終目標は、「ポストよりも良い仕事」
「昇進したい」というよりも「ポストに拘らず良い仕事がしたい」という方が多い傾向が見られました。性別によるものか、世代によるものか、今回は辿ることはできませんでしたが、男性や外国人の方にもお伺いしてみたい質問です。また、世代を問わず年齢が高くなるにつれて社会貢献や次世代育成に関わりたいと考える方が増える傾向にあります。

リーダーとして必要なスキルについては、より上の世代では人脈やネットワークを重視する方が多いのに対し、後輩の育成能力を重視するという方が多いという結果がでています。リーダーになる前となった後の仕事環境の質や見える世界の変化が浮かんできます。

正直、女性の管理職登用についてはネガティブな意見も散見されるところ、会社側も決してお飾りで管理職に登用するわけではなく、高い実務遂行能力が求められていることがアンケートからも窺い知れて安心しました。

参考文献:「女性経営幹部135人の本音」ほか

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