今回は、会計英語コーチング講座を支えているパートナーの対談です。
テーマは「グローバルに働くということ」
K:Tさんは少し前まで大手企業で働いていらっしゃったんですよね。社会人になってからどのようなお仕事をしてきたか、英語とのかかわりについて触れつつ教えていただけますか。
日本企業の駐在員としてアメリカで働く
T:大学卒業後に入社した会社で、経理部の決算担当課である主計課に配属されました。そこでUS-GAAPでアニュアルレポートを作る仕事を担当することになり、久しぶりに英語に触れたのです。大学受験の時にはきっちり時間をかけて英語を学習していたのですが、その後はよくある話で英語に関わる事もなくなっていたので久しぶりでした。
当時会社でお願いしていた監査法人がKPMGで、会計士の先生が流暢な英語で電話をなさっていました。こちらが日本語で話した内容を英語でメモしているのを見て感銘を受け、自分もああなりたいと思ったことをおぼえています。
入社後3年が経った頃、会社で経理部員を海外拠点に派遣するプログラムがはじまりました。是非行きたいと思いTOEICやTOFELの勉強をして、運よくニューヨークに行くことが出来ました。
K:なるほど、やはり身近にいる人から刺激を受けるものですよね。アメリカではどんなお仕事を担当なさいましたか?
T:主な仕事は米国支店営業のFP&A(※)、レポーティングです。 たとえば年次予算作成、年度着地見込、予算実績差異分析を含む管理会計、同業他社の米国拠点との比較分析です。他に、当時米国支店を現地法人化するプロジェクトがあり、その関係で管理部門のトップだった日本人駐在員の上司を、法務や金融機関との交渉でサポートするなど多岐にわたりました。
(※)FP&A:Financial planning and analysisの略で、財務分析、計画立案、着地予測などの事業管理を行う業務。
K:どんなことが大変でしたか?
T:それが、大変だと感じたことは思い出せないんです。初めての海外生活で、英語を使った仕事をして、それなりに大変だったはずなのですが、充実感の方が大きかったですね。英語を使った仕事では、現地の経理スタッフとのやり取りが多かったのですが、言葉は違っても、会計の仕事自体には大きな違いはないし、仕訳という共通言語があるので意思疎通がやりやすかったということはあると思います。また、今から思うと、日本人駐在員という立場である私に対しては、現地の経理スタッフも、日本企業クライアント窓口の弁護士や金融機関の方も気を遣って英語のレベルを合わせてくれていたのでしょうね。
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