手段の目的化について

英語
2020.10.27


今の時代、英語が出来ること自体に価値があるのは間違いないでしょう。
とはいえあくまでも最終的な目標は英語が出来るようになった結果、自分が得たいものを手に入れることです。ところが一生懸命に学習するうちに本来の目的を見失い、英語が出来るようになる事自体が目的になってしまう事があります。たしかにスキルが向上すると達成感が得られます。ですがそれで満足していると、たいてい思うような結果が得られず行き詰まる事になります。

人から認められたい。程度の差はあれ誰しもが持つ感情です。このような気持ちが原動力となり、人はスキルの習得に向かってゆきます。ですがスキルを向上したいという気持ちが強すぎると本来の目的を見失い、細部に入り込んでしまう事になります。とにかく量をこなそうとしたり、学習方法に優劣をつけて批評したり、人と比べたり、テスト(ペーパーテストとは限りません)の出来栄えにこだわったりする。そして究極的には英語を完璧に仕上げたいという気持ちに駆られてきます。こうなった場合は手段が目的化している証拠です。見ていると多いのですが、やはり視野というものは集中すればするほど狭まっていくものなのかもしれません。

そもそも英語をスキルとして身に付けても、勉強する人があまりに多いため人余りの状態になっています。それ自体では大した強みにはなりません。では英語を学習する意味はないかというと、そうではない。ビジネスの世界で働く場合、英語が出来ないと非常に損をすることになります。

もちろん、このことに気づいている人は多いでしょう。
インターネットで世界がリアルタイムで繋がった現在、市場の大きさは国境を超えています。このような中、市場の変化を捉え、新しい技術・製品・サービスを生み出し、実現に向けて行動し、世の中に売る事が求められています。そしてこうした活動に参画出来る人が必要とされているのですから。

私の経験で言えば、学生時代からどうやらこの世の中、英語が出来たほうが良いという事は何となくわかっていました。社会に出るとそれは確信に変わりました。しかしより大事な事は自分の意見を持ち、それを論理的に伝える事だという事にも気づきました。変化する世の中で自分の知識や経験が活かせる範囲を少しでも広げること。そのために英語があります。

皆さんが英語を使って果たしたい事は何でしょうか。その目的のための手段として英語が存在します。英語のみならず、デジタル技術も手段、会計の知識も手段、全ては目的を達成するためにあります。手段を通じて目的とするものを得たいのか、そうではないのか。同じ様に英語学習に取り組んでいるとしても、それが意味するものは大きく異なっています。

筆者:Kaori Matsuhashi

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