ハンス・フーガ―ホーストIASB議長が、 Finacinal Times(OCTOBER 3, 2018)誌のインタビューに答えています。
詳細は原文をご参照いただければと思いますが、簡単に要約します。
タイトルは、”Do not blame accounting rules for the financial crisis”
リーマンショックは会計基準の不備が原因で起きたのではないかとの批判に対して氏が意見を述べました。IFRS9金融商品(Financial Instruments)にて採用された予想損失モデルについて触れた上で、会計基準は現状の経済事象を速やかに反映するように作成されているが、資本市場は不確実性が高く、会計が予め予測できない事象が生じる事は否めない。と会計基準そのものの性質について説明し、理解を求めています。
10年前から同じ議論が何度も繰り返されていますので、この話そのものについては殊更驚く話でもありませんが、私は HANS HOOGERVORST議長が残された以下のことばが印象に残りました。
Accounting is highly dependent on the exercise of judgment and is therefore more an art than a science.
– 会計は判断に依拠しているため、サイエンスというよりもアートである。
印象的な、そして深いことばです。
参照:Do not blame accounting rules for the financial crisis – Finacinal Times(OCTOBER 3, 2018)
執筆:KM
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