2026年9月更新(2019.10.02公開)

英語力を測る物差しとして、多くの企業がTOEICのスコアを使います。900点あれば、もう会話に困らないはずだ。そう考えるのは自然なことかもしれません。
しかし、外資系企業で20年以上経理の仕事に携わってきた受講者のお話は、この前提に一つの問いを投げかけます。「点数の高さ」と「実務で使える英語力」は本当に同じものなのでしょうか。
|TOEIC900点以上」でも、埋まらなかったもの
受講者は、当時をこう振り返ります。
私は外資で20年以上働き、TOEIC900以上とっていますが、だからといってネイティブと英語での会話に不自由が無いかというとそうではありません。自分の期待するレベルでは出来ませんでした。
シンガポールにあるHead Officeとのコミュニケーションを行う際、わからないことが固まりででてきてしまい仕事が上手く進められないことに悩んでいました。
シンガポールからの指示を聞き、その内容を日本法人全体に広めないといけない立場ですので、その役目を果たせない怖さがありました。真逆のことを言ってしまったらとんでもないことになります。
開始時のリスニング理解力は、おおよそ70%程度でした。はっきりわからないことは後でメールで確認するという余計な作業が増え、仕事の効率も落ちていました。
TOEICの点数だけでは見えてこないものが、そこにあったようです。
|「会計の英語を教えてくれる場所がない」という壁
受講者が会計英語コーチングにたどりついた理由も、示唆に富んでいます。
他のスクールで会計実務で使う英語をきちんと教えてくれるところはありません。また、TOEIC900レベルより上を教えるクラスもありません。通訳の学校に行っても私が期待する内容とは違います。見つけた瞬間「えっ」と信じられない思いでした。
受講した理由は仕事に直結して使える内容を学べると思ったからです。実務ではこういう言い回しをしていく、という活きた表現が知りたかったのです。
今の時代、英語を使わなくても出来る経理の仕事というのはあまりありません、と続けます。
今の時代、英語を使わなくても出来る経理の仕事というのはあまりありません。特にここ5,6年で一気に会話でのコミュニケーションが必要になりました。経理業務を海外に外注している事もあるのだと思います。日本単体ではなく、全企業体としてグローバルに動こうというときに会話が必須になっています。
以前は、こうした動きはありませんでした。ルーティンに月次決算をやればよい時代は終わったのです。そしてグローバルで動く場合にはスピード感も違います。決めてすぐやろうという事になります。経理にこそ英語が必要です。
|気づいたのは、英語表現の不足だけではなかった
受講を通じて見えてきたのは、当初思っていた「会計表現の知識不足」だけではなかったようです。
会計や仕事に必要な表現や言い回しを勉強できると思っていましたし、実際にその通りでした。
さらに期待以上だったのは、自分の日本語力についても高める必要があると気付いたことです。指摘されたことに納得感がありました。
英語力については自覚していましたが、日本語についても、グローバル化に伴い、本当にこのように変えていかないといけないんだと完全に認識出来ました。コミュニケーションの根幹である、自分の英語、日本語の根本的な問題点が洗い出されたのです。
徹底的に教えていただけたので、自分が聞けない理由がよくわかり、そこを集中して練習し、聞き取れるようになったと自覚できたことも成果です。
そして受講者自身が「一番の成果」と語るのは、知識の量ではなく、学び方そのものの変化でした。
ですが一番の成果は、やはり自分の勉強の仕方が変わった、英語への取り組み方が変わったという事です。
もともと私が受講したのは会計のことが英語で勉強できるというのが理由です。英語力をあげるには、会計の英語表現を知る事が大事と思っていたからです。
受講前は英語力を”根本的に”あげることまで考えていませんでした。わからない理由は表現を知らないからと思っていました。ところが受講して気づいていなかった部分に気づきました。
今まではとりあえず暗記する、何でもいいから聞く、ひたすらシャドウイングをやる、という事であったのですが実際にすごく身になっていたかというと100%活かしきれておらず、かたっぱしからやっている状態でした。
今回は最善の、適切な方法を効率よく教えていただきました。今まで外国人と話をする中で伝わらなかった事、出来なかったことを理解しながら学習しているので苦手なところを強化している実感があります。これを自分できるかというと出来ません。
当初の期待は会計実務の適切な表現が学べると言う事で、それ自体でさえ出会うのが難しいと思っていたのですが、それ以上の事が学べたことに驚きました。
|数字で見る変化
・シンガポールのHead Officeとのコミュニケーションで、話の内容を95%は理解出来るようになりました。
・仕事が進めやすくなりました。受講前に感じていた怖さもなくなりました。
・モチベーションが上がりました。もっと会話力を上げたい、次の目標はネイティブともっと自由にいろんな話が出来る様になりたい、と新たな目標が出て来ました。
・目標の設定の仕方を教えて頂いたのも大きかったです。
今までは高い目標をかかげ、いつまでたっても到達できず、挫折を繰り返している自分がいました。今回、適切に目標を達成することの大切さを実感できたので、忙しい時期や、少し辛くても「今日やらなきゃ」と思って実際にやることが出来ました。意識が変わりました。自分が出来ないところを丁寧に把握しクリアしていくやり方は、自分一人ではできませんでしたし、他のスクールでも教えてくれませんでした。一つ一つの細かいところを潰していくと大きな成果になります。そしてある日アッと気付くのです。今まで聞きとれなかった理由もわかりました。
何度も英語に挫折した人や、いろんなところに行ったりやったりしているけれど思うように上達しない人におすすめです。ありがとうございました。
LUMINOUS VIEW
ルミナスの視点
「できる」、が課題を隠す
「TOEIC900点という結果だけを見れば、英語力は十分に高い。だからこそ、会議についていけないとき、「なぜできないのか」がわかりにくくなります。
できない人なら、足りないものを探しやすい。一方で、ある程度できる人の場合、「英語力をもっと上げる」という説明では、問題を捉えきれないことがあります。
高い能力は、課題をなくすだけではありません。時に、課題を見えにくくします。
「できる」を測る尺度では、「できない」原因まではわからない。
できる人には、できる人の課題の見つけ方があります。
英語を理由に、できる仕事を狭めない。
必要な英語は、仕事や役割によって異なります。海外との会議、M&A、海外子会社とのやりとりなど、実際の仕事を起点に、一人ひとりに必要な力を高めていきます。
経営上のテーマや各サービスについて、ご相談を承っています。