春らしく暖かくなりましたね。雑誌やメディアでも英語特集が組まれる季節になりました。
今日は英語学習の意味について、私が感じていることを記しておきたいと思います。
メディアを通じて流れてくる情報を見て感じるのは、いったい何のために英語を学ぶのか、が曖昧ではないかと言う事です。英語を学ばなければならない、私はこうやって学習しました、と言う情報は沢山あるものの、果たしてそれはいったい何のためなのか、に触れられていないものがほとんどなのです。
このような時代ですから、”英語を学ばないと大変なことになる。”という不安感から英語学習を始める方もいらっしゃるでしょう。そして英語を学習することの目的が、専ら集団内部での地位をあげるためになっている事も多い。たしかに集団内部での相対的地位をあげるために英語を学習するというのは喫緊の課題ではあります。当然、英語力が不足していると仕事やキャリアの上でも様々な制限を受けたり、適切に評価されない、と言ったことはあるでしょう。
とはいえ果たしてそれだけで充分なのでしょうか?
特にマネジメント人材には一定の専門性と同時にビジネスパーソンとしての広い視野が求められます。日々感じていることですが、グローバル時代を背景に、その必要性はますます顕著になっています。
そして英語をはじめとした外国語の習得とは、母国語の枠から解放され、新たな世界へと足を踏み入れる活動です。私たちとは異なる景色を見ている人がいるという事を知り、そこからみた景色はどのようなものだろうかと思いを馳せる。そのための手がかりとなる道具が外国語です。
競争に勝ちたいとか、年収をあげたいとか、こうした動機のみに動かされていたのでは、異なる価値観を持つ文化を理解し、意思疎通をはかる力は育成されないでしょう。外国語の学習を通じて、日本語とは異なる音、日本語とは異なる論理、日本語では表現できない思考や感情を知る事で、それまでの世界から一歩踏み出すことが出来る。外国語を学ぶ目的や意味はそこにあるのではないでしょうか。
その上で、数ある外国語のなかでもなぜ英語なのか。専門性の高い分野では顕著ですが、英語が出来れば英語の書籍や論文が読める。それだけでなく、他言語で書かれた文献も英語を通して読む事ができます。他の国の事を知るにも英語が必要なのです。
皆さんもぜひ、考えてみてください。
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