f

【社外役員】「間違っているかもしれない」が英語を話せなくする

2026年9月更新(2019.02.09公開)



英語で発言する前に、つい「間違っているかもしれませんが」と前置きをしてしまう。これは、間違いへの予防線として、多くの人が無意識にやっていることです。


上場企業で社外役員を務める受講者が受けたある指摘は、この習慣そのものに疑問を投げかけます。

|アウトプットの方法が、そもそもわからなかった

きっかけを尋ねると、率直な言葉を寄せてくださいました。

経営会議で英語で発言が出来る様になりたいと思っていました。
アウトプット(話すこと)を目的としたときに、現在の自分のレベルからというとどこから始めたらよいのか、どのような勉強をしたらよいのかがわからなかったのです。これまでの学習はリスニングがメインでしたが、今回は目的を変更してアウトプットにつながる学習がしたいと思っていました。

 

以前の経験も、背中を押したようです。

前回英語力を測定し、伴奏していただいてみて効果があったと思ったためです。時間がたち、自分の時間的余裕がある時期だったので行ってみようと思いました。

 

|「それはやめてください。」という一言

数ある気づきの中で、受講者が真っ先に挙げたのが、この場面でした。

英作文の課題で「間違ってるかもしれないけれど、、、」といった時に「それは(間違っているかもと言うのは)やめてください」というアドバイスをもらったのが良かった。

間違いを先に断っておくこ。それは一見、謙虚で、リスクを避ける賢いふるまいのようにも思えます。けれどもお客様は、それを手放すよう言われたことを「良かった」と振り返っています。

 

|「完璧に話せている人」も完璧ではなかった。

もう一つ、印象に残る発見があったといいます。

自分から見て、けっこう英語が話せているように見える人も完璧ではないということが分かるようになった。

上手に見える人ほど完璧に話しているはずだ、という見方も、実際には違っていたということです。

 

|フレーズを覚えることと、使いこなすことは別だった

暗記の先に、思わぬ課題が見えてきたそうです。

やったことはやった分だけ身に付いている。若干暗記に走った面はある。フレーズの蓄積をしたが、それを実際のシーンにつなげる(使いこなす)事は今後の課題。それが見えたのは成果である。英語を話しながら頭を順番に動かすとこういう感じになるというのがわかった。若干複雑なことも自分で考えて作れれば、話せるのだとわかった。

 

|個別に見てもらえる、ということ

他の講座との違いを聞くと、こんな言葉が返ってきました。

個別の課題設定、方法設定がされる点が他とは違う。コーチングのやり方を採用しているスクールはいくつかあると思うが、どれ位、個別の設定をしているのだろうか。方法のバリエーションはあると思うが、本当に個別に設定するというのは他にはないのではないか。

受講生に何を聞かなければいけないのかを把握する能力や、問題解決の選択肢を沢山持っていないと個別の提案は出来ないと思うが、そこをしっかりやっていただいた。
コーチの経験と沢山の生徒さんをみていらっしゃって蓄積されたものを教えていただいていると感じた。

 

|「やみくもに」ではなく「何のために」

基礎トレーニングの手応えと、心境の変化についても、こう続けます。

前回と同じテキストに再度取り組んだが、基礎トレーニングが大事なのがわかった。体育の基礎訓練のようなイメージを持っている。英語の音声を聞いていて、日本人の英語は平坦だ。と感じられるようになった。
実地のスピーキングの機会があり、他の人の話を聞いた時にも納得感があった。

アウトプットに対する気持ちが高まった。
アウトプットをしなければいけないと思うように気持ちが変化した。だからと言って、何をしなければいけないかがわからないまま、やみくもにアウトプットをしなければならないということではない。何のために話すのか、と言う事について真剣に考える事が出来た。

 

最後に、どのような人に向いているかを尋ねると、こんな答えが返ってきました。

「やりたいことはあるが勉強の仕方がわからない人。」そして、「進捗管理をして欲しい人。」
期間が3か月あると、優先順位の付け方について自分のなかに揺らぎがでる。最初は目的や優先順位を持っていても、いつのまにか後回しになっていたりする。そのような時にベクトル付けができること。30分だけでもやる。ではその30分をどこでとるのか。お風呂の中だけでもいいから音だけでも聴こうとなった。自分だけでは出来ない。人間は自分に甘いので。

LUMINOUS VIEW

ルミナスの視点

安全を求めるほど、遠ざかる

「間違えるかもしれない」という前置きは、話し手としては謙虚さから出てくるものかもしれません。しかし、聞き手にとっては、「この話をどこまで信じてよいのか」を自分で判断しなければならない言葉にもなります。
伝える内容について、話し手が一定の責任を負う。それは、英語圏でのビジネスコミュニケーションで重視される姿勢の一つです。
そう考えると、コーチの「やめてください」は、単に話し方への指摘ではありません。
謙虚さとして選んだ言葉が、相手には別の意味を持つことがある。コミュニケーションでは、その違いに目を向けることも大切です。

Global Communication

英語を理由に、できる仕事を狭めない。

必要な英語は、仕事や役割によって異なります。海外との会議、M&A、海外子会社とのやりとりなど、実際の仕事を起点に、一人ひとりに必要な力を高めていきます。

Global Communicationについて詳しく見る

お問い合わせ

経営上のテーマや各サービスについて、ご相談を承っています。