「グローバル化」と「ダイバーシティ」で求められる異文化理解の本当の意味

活動報告
2020.01.28




先日、2020年第1回目の”Luminous Study Group”が弊社赤坂オフィスにて開催されました(写真)。このグループは自身が関心を持っている事について、共通の関心を持つメンバーと意見交換をする会です。
他者からのフィードバックによって、自分自身を客観的に振り返り、改めてものごとを考える。そして発想の深さと広がりを得るきっかけにしていただきたい。LSGはこうした趣旨から始まった会です。ふとした時に自分の中から従来とは異なるアイデアが出る。参加者である私自身もそのような効果を感じています。

今回のテーマはダイバーシティ、
課題図書は『異文化理解力』(英治出版) 著者:ERIN MEYER
著者は大学教授であり、ビジネスにおいてコミュニケーションを円滑化するためには、各国における文化的差異が多大な影響を与えている事を理解する必要がある、と説いています。

書によると、日本人は、ハイコンテクスト(ほのめかして伝える)を好む、ネガティブフィードバックは間接的、WhyよりHowを重視、階層主義文化、合意志向、長い時間をかけて関係を築く、対立を回避、予め決定したスケジュールに従った行動を好む、という言う傾向があるそうです。少し極端な気もしますが大きくは外してないでしょう。よくここまで調べられたと思います。

さて、LSGには今回も、上場企業、ベンチャー、士業、フリーランス、と少しづつバックグラウンドが異なる皆さんが集まり意見交換をしました。バックグラウンドは異なるものの、実際に様々な立場で組織や人と関わって来られた人たちの集まりですので、年齢や性別関係なく話がはずみます。書籍の内容に対し、事態はもう少し複雑だ、軸を足す必要がある、など様々な視点が引き出されてきました。

強調しておきたいのは、こうした書籍の内容を有効に活用するために肝心なのは、『様々な文化や価値観をパターン分けし評価・評論する』のではなく、まずは『他と異なる自分たち独自の文化を認識する』という事です。そうであってこそ互いの認識の仕方の違いに気づくことが可能になり、グローバルな視点で見た場合のオープンな議論や相互理解が可能になるというものでしょう。

テーマに関し、参加者の皆さんから積極的にご意見をいただいていますので、次回以降の運営に反映させていきます。紹介制のご案内になりますが、ご関心あるテーマがありましたら、ぜひルミナススタディグループに参加なさってみてください。

■  ルミナスコンサルティング株式会社 はIFRS関連業務会計英語コーチング等により企業及び人材のグローバル化を支援しております。ウェブサイト訪問はこちらから。

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