英語が出来る人と出来ない人の間の「情報格差」

英語
2019.07.12




2018年に発売され、全米でベストセラーNo.1に輝いたミシェルオバマ氏の“Becoming”をオーディオブックで聴いています。オーディオブックではミシェルオバマ氏ご本人が朗読しています。著者本人による朗読は珍しく、まるで講演会にでも参加しているかのような雰囲気が味わえますので是非聞いてみてください。いずれ日本語版も出るでしょうが、現在時点で発売日は未定です。

こういうことがあるたびに思う事は、やはり日本には情報が入って来るのが遅いということです。おそらく日本語版が出る頃にはブームも一段落していることでしょう。何でも流行に乗るのが良いというわけではありませんが、情報には鮮度というものがあります。

日本語を話す人は1億3千万人であるのに対し、英語を話す人は15億人、このうち英語を母語とするいわゆるネイティブは約4億人だそうです (World Economic Forum調査)。世界で約4人に1人が英語を話すという事になります。ある団体が調査した結果に基づくと、2019年現在、インターネット上で使われている言語の50%超は英語による情報、これに対し日本語の情報は全体の3%と言われています。世界ではビジネスの言語として英語を話すのが当たり前になっているのに、何故か日本だけは違うようです。

このような中で、英語の情報を遮断するという事は、単に使用する言語や文化、コミュニケーションの問題のみならず、より大きな違いになって現れます。私たちは、“日本人”、“日本語”という小さな範囲で自らの選択肢の大半を決める事が多いですが、この制約がなければ、圧倒的な質と量の情報に触れる事が出来ますし、仕事、学校、住居、友人、趣味等の選択肢を格段に広げることが出来るのです。

世界には私たちの価値観や人生感に刺激をあたえてくれるような情報が沢山あるのに、その情報を遮断する、というのは非常にもったいないことです。こういう話をすると、英語を習得しようとしても様々な制約がある、時間がないというような事をよく聞きますが、同じ状況下にいても”やる人はやる”のです。

今は同じ状況やポジションであっても、この膨大な情報に触れて自らの価値観や考え方をアップデートしながら仕事を進めたり、自らの人生を切り開いていく人と、そうでない人。その違いによって、大きな格差が付いていくことになるでしょう。自身の持つ力を活用できる方法に気が付かないということが、日本にはまだまだ沢山あります。


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