#1-7 日本人の英語がなかなか上達しない理由

インタビュー
2017.10.17

こちらのインタビューブログでは実際に英語を使って
グローバルにお仕事をなさっている方にご自身の経験をお話いただいています。

各方面のエキスパートの方々が、
皆様から寄せられた”英語に関する疑問”にお答えしてゆきます。
少しづつ更新してゆきますので、お付き合いください。


今回は「ネイティブスピーカーからみた『日本人と英語』」がテーマです。
最終回は前回に引き続き、「間違えるのが怖くて話せない」という方のお悩みに
Hさんにお応えいただきたいと思います。





●日本の英語教育について

L 「日常会話でも、会議での発言でも同じですが、
  必要以上に間違いを恐れる、というのは教育の問題ではないかと感じます。
  日本の外から見た場合、日本人が英語が出来ない理由について、
  何か感じられることはありますか?」

H  「そうですね、自分の子供を見ていて小学校での英語教育は無意味だった
       と感じています。日本の学校での教え方に違和感を感じた事があります。」
       注)小学校の英語教育は2008年より開始しています。教科書が無いため学習内容は各学校に任されています。

L   「具体的にそれはどんな教え方のことでしょうか?」

H 「正しい文法を重視しながら教えるので、難しすぎるのですよね。
   まず使い始めるという事が大事なのに。」

L 「子供ですから適応力もあるでしょうしね。」

H 「たとえば海外に行って話さないといけなくなったら無理にでも何か話しますよね。
  試しながら少しづつなおしてゆくという事が大事なのです。
  小学校の授業のやり方を見聞きしたとき、これでは『間違えたくない』
  という気持ちが強くなってしまうなと感じました。」

L 「確かに英語は学校では算数や社会と同じでいくつかある科目の一つ。
  テストの点数で成績を付けられてしまいます。
  ”間違えないように気を付けないと・・・”という意識から離れられないと、
  “言いたいことを伝える”という本来の目的がおろそかになってしまいますね。」

H 「そうです。とにかく使うことと続ける事が大事ですよ。
  そういう意味でコーチがいるというのは心強い事ですね。」

「ありがとうございます。本日は長いお時間ありがとうございました。」

( 完 )

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