こちらのインタビューブログでは実際に英語を使って
グローバルにお仕事をなさっている方にご自身の経験をお話いただいています。
各方面のエキスパートの方々が、
皆様から寄せられた”英語に関する疑問”にお答えしてゆきます。
少しづつ更新してゆきますので、お付き合いください。
今回は「ネイティブスピーカーからみた『日本人と英語』」がテーマです。
(3)では、Hさんに外資系企業に転職したいけれどもご自身の英語力に不安があるという方の
お悩みにこたえていただきました。
※Hさんのご経歴は海外上場企業役員へのインタビュー(1)をご覧ください。
今回は公認会計士の方からのご質問です。
【質問】独立開業している公認会計士です。
会計、税務の知識をインプットするだけでも忙しいのに英語にまで手が回りません。
国際化やグローバルという文字が気にならないことはないのですが、
私の仕事には英語なんて必要ないと思うようにしています。
本当に英語は必要なのでしょうか?(40代 男性 公認会計士)
L 「これは悩ましいですね・・・。
Hさん、いかがでしょうか?」
H 「あはは、確かに私の周りにもそういう部下はいますよ。」
L 「そうなんですか。外資系でさえいらっしゃるのですね?」
H 「外資系といってもネイティブレベルの人ばかりじゃありませんから」
L 「そういう方には無理して勉強しなくていいよ、とおっしゃるのですか?」
H 「そうですねぇ。中には本当に英語アレルギーの人がいるんですよ。
そういう人に対しては仕事そのもので貢献できるのであれば強制する必要は
ないんじゃないかという話も会社では出ていますね。」
L 「なるほど、英語が出来なくても他の技能があれば良いという事ですか。」
H 「ただ、それは主任までについていえることですね。
やはりマネジャー以上となると英語が出来る事は必須です。」
L 「そう甘くはないわけですね。それでは、能力があるし仕事の量もこなしているのに、
英語が出来る人に先に昇格されてしまう、という事があるのですか?」
H 「はい、他の人に先に昇格されて退職せざるを得ない状況の人はいます。
能力があるけれど英語だけが出来ない、と言う人は本当にもったいない。
ですから、英語が出来ないと仕事に支障がでたり損をするという時には
『やりなさい』と説得します(笑)。」
L 「なるほど。そういえば、英語が出来ないと次のステップに進めない、
という事は外資系でなくてもよくあると聞きます。
ご相談者の方は独立なさっているという事で昇進は関係ないかもしれませんが、
一定以上の立場になると英語が求められる場面が増えてきそうですね。
それにしても、Hさんのように指摘してくださる上司やメンターの方が
近くにいるといないでは、得られる気づきや成果がかなり違ってきそうです。」
■ ルミナスコンサルティング株式会社 はIFRS関連業務、会計英語コーチング等により企業及び人材のグローバル化を支援しております。ウェブサイト訪問はこちらから。
関連記事
●1-1 ネイティブから見た日本人と英語
●1-2 日本とは異なるグローバルな会議での作法
●1-3 海外上場役員に聞いた日本人が会議で目立つ理由
●1-4 仕事の中身で勝負すれば英語は不要、はどこまで通用するか
●1-5 果たして聞き流しで外国語は習得できるのか?
●1-6 「英語を話すのが怖い」は発想の転換で乗り越える
●1-7 日本人の英語がなかなか上達しない理由
お問い合わせの方はこちらをクリックください。